ニコンD5

ニコンのフラッグシップ、D5がついに発表された。
スペックは大方の想像通り。
だが記録メディア別に2種の仕様を用意してきたのは意外だった。
そこはやはり今まで仕事の道具として使用しているプロに配慮して現場の声を無視出来なかったという事だろう。

ライバルのキヤノンも近々新型を発表するだろうが、メディアの扱いに関してどういう手を使うのだろう。会社の性格上、結構思い切った事をする可能性もある。
カメラをAFにする際、キヤノンは思い切ってマウントを変えた。それは既存のユーザーのレンズが使えなくなるという事を意味する。でも将来を見越した決断だった。
今までのユーザーに配慮してマウントを変えなかったニコンと対照的。
その辺りは企業哲学の違いが出て面白い。
キヤノンの新型1DXがどう出てくるか、非常に楽しみである。

タグ：D5 写真 カメラ 1DX

シグマ

最近、仕事でシグマのレンズをよく使う。
昔はシグマと言えば純正に比べて安い割りにそこそこ写るし、予算の厳しい時の純正中古と比較対象する程度の物だった。
ところが最近のArtという新しいシリーズのレンズはその高性能が噂になり、ヒットしている。
描写性能を第一とした設計で、純正メーカーの高級ラインと真っ向勝負の製品をメーカー品の半額程度の実売価格で出してくる。
ただ仕事で使うとなると以前タムロンの製品を使った時のピント精度のばらつき、安定性の悪さのイメージが付きまとい、購入使用までに至らなかった。
だが、会社で契約しているカメラマンが50mm1.4Artを使用していてその写真を見た時、衝撃が走った。何とも言えない雰囲気のいい写真が並んでいるのだ。
ビントの合った部分のシャープさとボケ味のバランスの良さ。そこそこ便利な標準ズームに慣れた目には目からウロコ、これぞ高性能単焦点という写り。速攻で購入してしまった。
もちろん純正メーカーの製品とは違い、ボディとのマッチングチェックは必要、特にピントにクセがあるのでテストして調整追い込みは必須だが、決まった時は本当に良い描写を見せてくれる。
色合いを合わせる意味もあり、標準ズームもシグマのArtに買い換えてしまった。
キャノンとシグマは発色傾向が違うので混在させると色のマッチングに苦労する事もあるが、それを我慢しても使いたいと思わせる性能。
純正メーカーも危機感を感じているらしく、ここ最近早いペースで高性能レンズを発表しているが、値段は倍以上。コストバリューの点でまだまだシグマが優位。ビント精度と速度は純正が優位だし、トラブル時の安心感はあるが、それも以前に比べればその差は縮まって来ている。
メーカーに危機感を与え、重い腰を上げさせたという点でシグマのArtシリーズは画期的。純正メーカーはその意地を賭けてそれ以上の製品を開発しなければならない、
ユーザーからしたら競争で良い製品がたくさん出てきたら嬉しい限り。
純正メーカー、レンズメーカー共に頑張れ！

タグ：シグマ art 写真 カメラ