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時計のサイズ [時計]

LMDX(2).jpg

久しぶりの時計ネタ。

以前紹介したロードマチックの別ライン。
今回の時計は前回の52系の機械ではなく、56系の機械が入っている。しかも8振動ハイビート5626。
現在のSEIKOには無いシリーズ、グランドセイコーに並ぶ高級シリーズだったキングセイコーの機械が搭載されているレアなタイプ。
一般的なロードマチックは5606という6振動の機械だが、それの限定高級版として発売された。
ケースや文字盤の仕上げもより丁寧で高級感があり、より上級のキングセイコーに近い。

逆に言えばキングセイコーをプライスダウンしてバーゲンセールで売り出した意味もあるのかもしれない。
この時計が発売されていた1970年代半ばは時計が機械式からクォーツ式へと変わっていった時代。
いずれ確実に売れなくなる高級機械式のキャリパーを不良在庫になる前に処分したかったのかも?
でも精魂込めて設計、組立、調整した時計職人にとってその高精度の機械が安売りされているのを目の当たりにして悲しく、悔しかったであろう。

この時代の国産機械式時計を見て触っているうち、ある事に気付いた。
それは全体的に現代の製品に比べて小さく、薄いということ。高度成長期の日本のビジネスマンの腕に付けられる時計として「高精度で、日本人の腕にちょうどいい大きさ、ワイシャツの袖を邪魔しない薄さ」を追求して設計されたことが想像出来る。
そういった目で現代の時計を見ると「本当に日本人用の時計?」と疑ってしまうほど大きい。確かに今の日本人の体格は昔に比べて大きくはなっているが、それでも平均的な日本人の腕に付けるには大きすぎ、重すぎなのだ。

まあ、今の時代は時計は道具ではなく、ステータスシンボルや、ファッション、自己表現のアイテムになっている。存在感を示すという意味では大きく、目立つ方がいいのだろうが、いざ自分の腕に付けてみると腕の幅から完全にはみ出すデカさ、重すぎて腕の向こう側に回り込んでしまい、いざという時に文字盤が見えないというありさま。

なんか違う・・・

日本のSEIKO、そしてそのSEIKO製腕時計のスタンダードであるグランドセイコーでさえそうなのだ。
高級腕時計の代表、スタンダードであるROLEXにはスタンダード、ボーイズ、レディースの3サイズがある。実際、ROLEXのボーイズサイズは平均的な日本人の腕には本当にジャストなのだ。
実用時計の最高峰として「最高の普通」を謳っているグランドセイコーにはぜひ見習ってほしいと思う。

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